甕棺
Information
- 遺物番号 扶余-002139
- 漢字名 甕棺
- 国籍・時代 韓国-青銅器
- 出土地 扶余郡草村面松菊里
- 材質 土製-軟質
- 文様
- 銘文の内容
- 用途 社会生活-儀礼生活
- 大きさ 高さ 46.8 口径 21.8 底径 9.7
- 指定区分
- 参考図録 国立扶余博物館常設図録(2014)
- 展示位置 第1展示室
韓国の青銅器時代は、紀元前1,000年頃始まった。青銅器時代の人々は、本格的に農耕を始め、村落を形成していた。扶余・松菊里遺跡は、韓国の青銅器時代中期を代表する遺跡である。塀に囲われた村では建物址、石棺墓、甕棺墓などが発見されており、各種石器や土器、青銅器、炭化米などが出土している。松菊里遺跡の特徴的な遺構と遺物が現れる青銅器文化を、「松菊里型文化」という。松菊里型文化は、稲作中心の農耕生活をベースにしており、忠南地域に遺跡が最も密集している。忠清道地域において形成され、南部地域へと次第に広まったと考えられる。松菊里では「松菊里式土器」と呼ばれる独特な無文土器が出土し、松菊里型文化の一部を構成している。松菊里式土器は、他の地域のものと異なり、口縁部が外に反った形になっており、ふっくらとした胴部に比べ、底は非常に狭いという特徴を持つ。日常品のみならず、甕棺としても使用された。甕棺として使用された土器は、底に穴があるものが多く発見されている。